ギャラリー麦での個展
国際的に活躍しているメゾチント銅版画家、岩谷徹の初めての埼玉県狭山市で彼の画業50年の中からその時期の代表作を展示する個展が3月8日からギャラリー麦で3月18日まで開催されている。 この西武新宿線、新狭山駅前の片隅にあるギャラリーではあるがアーチストを支援する目的でオーナーが建設し会場の一隅にキャフェのテーブルとカウンターがあり有機農法で栽培されたコーヒーと紅茶と軽食のメニュウがあり土地のアーチストとその仲間のための交流と発表の場になっている得がたい空間である。 開店して早くも7年がたっていて2年先まで予定がつまっている。 発表者には期間も2週間で格安である。 岩谷は画廊のオーナーの油絵の師匠である長くパリで活躍した斉藤輝昭、田代絢子夫妻のパリ時代からの友人である。 この夫妻の勧めでオーナーは画廊を開く決心をした。 このオーナーはなかなかの勉強家でアートその他の広範囲の文化に造詣が深く、また自分ひとりで6反の米作と野菜作りをやっていて愛好者に直接かれの農作物を分けている。
彼は画廊で収益をあげなくとも生きていける。 故に集まる人々が和める所以であろう。 個展の初日には30人ばかりその8割はアートに関係ある人たちであった。 斉藤、田代夫妻はすでに狭山と入間市に26年住んでいて人望がありギャラリー麦を支えている。 埼玉は東京に近くアーチストのレベルも高く文化への意識も高い。 カラーメゾチントで高い完成度をもつ岩谷徹の個展を是非ご覧頂きたいとご案内申し上げます。
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